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2015.12.20

事業レポート『演劇ワークショップで学ぼう!見えないものを見るチカラ』 11/11.12開催

本日は、11/11.12に行われました、
『演劇ワークショップで学ぼう! 見えないものを見るチカラ』
の事業レポートをお送りします。

今回は、大阪を中心に全国で演劇活動を行う内藤裕敬氏を講師に迎え、
異なる対象者向けに、2種類のワークショップを開催しました。

1つは、地元小学生を対象にしたアウトリーチ事業。(講師を派遣する出張型ワークショップ)
もう1つは、地元劇団の方や高校生の演劇部など、演劇に携わる方、興味のある向けのワークショップ。
こちらは三島市民文化会館のリハーサル室で開催。
対象は、”おとな”と”こども”と異なりますが、どちらも、『想像力』『創造力』を刺激するプログラム。
それでは、それぞれの様子をご紹介します。


【①小学校4年生対象アウトリーチ事業:@山田小学校】

1日目:4年1組(34人)、2日目:4年2組(34人)を対象に開催。
こどもの中にある想像力に訴えかけるべく、音楽を流し何を感じるかを問いかけるプログラムを実施。
ルールは、お友達と相談してはいけないこと。

この曲を聞いて、何が見えてくるかな? 何を感じるかな? 海の曲?山の曲? 春?夏?秋?冬? 甘い?しょっぱい?
「小鳥の鳴き声みたいだから、お花が沢山咲いてるみたいだから山!」
「魚がいっぱいいるみたい、波がうねっているみたいだから海!」
「桜が散ったみたい、梅雨の雨が降った後みたい、紅葉の葉が揺れているみたい、ぽつりぽつりと雪が降ってるみたい…。」「マーブルチョコみたいだから甘い!」
同じ曲を聞いたのに、こどもの反応は本当に多種多様でした。

こどもの自由な発想に、講師である内藤氏も驚きを交えながら、
『不思議だね、同じ曲なのにみんな違って面白いね。違うのがいいね!違うのが面白い!』
自由な想像力を否定することなく、こどもの中にある多様性を引き出していました。


続いて、聴覚と視覚をもって、想像力に訴えかけるプログラム。
「この絵の中に、実は音楽が流れている。今から流す曲は、この3枚の中のどれに流れてるかな?」



真剣に曲に耳を傾け何かを感じ取ろうとするこどもたち。中には目を閉じて集中している子も。
「さびしげな音楽が、夕暮れみたい」 「女の子が一人で悲しく音楽を聞いてるみたい」 「なんだか池の水がたまっていく風に聞こえるみたい」 ここでも様々な意見が出ました。  みんな違うのが、面白い!

「今度近くの美術館に行って絵を見たら、これまで見えなかったものが見えるかもね」と、こども達に向けて内藤氏は問いかけます。自由に想像することの大切さが、こども達に伝わっている様子が窺えました。


そして、聴覚で感じたイメージを今度は自分で絵に描いてみるという、
耳で聞いたものをから『想像』し、自分で『創造』するプログラム。
「曲を聞いて、何が見えるかな?イメージして描いてみよう!」



音楽を聞き終わったこども達は、思い思いに画用紙に向かいます。
スラスラ描く子もいれば、思い悩んで中々描きださない子も。
色んな色を使う子、ほとんど黒一色の子、人物を描く子、風景を描く子、中には宇宙をイメージする子も!
まさに、『みんな違って面白い!』


そして最後に、みんなで内藤氏を囲み、描いた絵と記念写真をパチリ!



こうやって見てみると、同じ曲を聞いたのに、本当にみんなバラバラです。
記念写真の後も、「もっと描きたい!先生、まだ描いていい?」と発言する子もいました。
今回のワークショップでは、こどもの自由な『想像力』と『創造力』が十二分に刺激できたようです。



【②おとな向けワークショップ:@三島市民文化会館リハーサル室】

場所は移って、市民文化会館リハーサル室。
地元劇団の方や、高校生の演劇部の生徒さんを始めとした、演劇に興味のある方を対象に2日間のプログラムを実施。

まずはウォーミングアップ。誰ともぶつからないように、歩く。
「普通の歩き方」「2ステップ」「なんば歩き」の3パターンを交え、意識と身体の切替えのトレーニング。



他には、手足を使って、『開く・閉じる』運動。
手は「開く・開く・閉じる」に対し、足は「開く・閉じる・開く」など、手と足を別々に動かす運動に、参加者は大混乱!



練習の時間をとり、4人一組でチームを作り発表会。思い通りに動かない身体に苦戦している様子が窺えました。
「自分の身体はどこまで言うことを聞くのか?身体って、実は思い通りに動かない!」

映画やドラマなどの他のものと、演劇(舞台)との違いは、『身体がそこにあること』だと内藤氏。
身体の使い方が、演劇にとっては、実はとても大事なことだということ、参加者も真剣に聞き入っていました。


他には、頭を使い、『面白さ』についての考察も。面白い演劇ってどういうもの? みんなで意見を出し合います。



「わかること、感情移入できること、共感できること」が面白いという意見。
はたまた、「理解はできなくても鳥肌が立つようなもの」に面白さを感じるという意見も。
一般論的には、前者の方が面白いものだと見なされがちだが、果たしてそれだけでいいのかと内藤氏は疑問を呈します。
普段考えないこと、感じないことを体験できるということも、面白いのではないか。
わかる・わからないで白黒つけてしまうと、狭い範囲のものしか面白がれないのではないか。

総じて、『面白いということは、想像力である』と内藤氏。
想像力が豊かになれば、何事に対しても豊かな感情を持って感じることができるのではないか、と参加者へ問いかけます。


そして、小学生向けのワークショップと同様、耳で聞いた音楽が、目で見た絵とどう結びつくか、
想像力に訴えかけるプログラムも実施しました。
「絵の中に音楽が流れています。今流れている曲はどの絵の中で流れてますか?」



こどもとおとなの違いとして興味深かった点は、おとなはストーリーまで想像することができるという点。
こどもが「感じる」に対し、おとなは感じたものから「創る」ことができるようです。
同じプログラムが、対象によって違った結果を生むことは、大変興味深く感じました。

総括として、「想像力を豊かに持つということが、演じる上では勿論のこと、日々の生活にもどれだけ恩恵を与えるのか、本当に豊かであるということは、どれだけ想像力を持てるかということに置き換えられるのかもしれない」と内藤氏。豊かな想像力を持って全てのことを面白がれることが大事なことではないか、と参加者へ投げかけました。


今回のおとな向けのワークショップでは、演劇という共通項を通し様々な方が集まりました。
演劇活動をされている方にとっては今後の演劇活動にフィードバックされる新しい刺激に、未経験者の方にとっても、普段の生活では得難い貴重な体験となっていただけたのであれば嬉しく思います。こういった活動をきっかけに、県東部地区の演劇コミュニティがより活性化して欲しいと考えております。

そして、今回の講師である内藤氏は、1月にも異なる対象者向けにワークショップを開催します。
次回は、文化施設や社会教育施設、教職員などで、文化・芸術に携わる方が主な対象。
ご興味があれば一般の方も勿論ご参加いただけますので、詳しくは文化会館までお問い合わせ下さい。


最後にお知らせです。
三島市民文化会館では、秋
には東部地区の高校生演劇部による『東部高校生演劇研究大会』、冬には、東部地区の劇団が集まる『東部演劇祭』と、毎年開催される演劇イベントがあります。そして、来年H28年度には、『高校生演劇研究大会』の県大会が三島市民文化会館で開催されます。このレポートで演劇に興味を持った方は、ぜひ一度ご覧になってみてはいかがでしょうか?

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